種田山頭火か新田次郎

私が無我夢中で仕事をしていた若いころ。

仕事がとても忙しくハードでクタクタ
おまけに仕事の責任も重くのしかかっていた時代。

まったく出口の見えない生活でした。

そんな時、一筋の希望が種田山頭火の生き方か新田次郎の小説でした。
放浪してみたい・・とか
山小屋の手伝いもいいかも?
そのような事を何時も考えながら毎日の仕事を何とか続けていた。

そんな時
時々、夜中に飲みに行っていた近所の飲み屋さんでの事・・

友達と飲みながら、うだうだ議論していたと思う・・
そんな我々の話に飲み屋のオヤジ(当時40歳ぐらい)が
我々の話に割り込んできて
突然、君たちは「サロベツ原野」を見たことはあるのか? 
と、強い口調で聞かれた。

もちろん、私たちは北海道の北の方で原野というから荒れ地なのだろう・・
 ぐらいの知識しかなくて。
知りませんと答えるしかなかった。

それを聞いた、飲み屋のオヤジさんは
私たちにひとこと言った
 「サロベツ原野も知らないのに、人生の事を言うな!」と・・
エラク怒りながら言われたのである。

そして、お酒が入っていた私 ちょっと酔っていた私だけど
何かグサッと心にきたのだ・・
モヤモヤとしたが、その日は友人とそのまま店を出た。

そしてしばらくして会社に退職願いを出して会社を辞めた。

そんなに言うなら
サロベツ原野というものを体験しようじゃやないか・・
流氷に乗ってみようじゃないか・・
丹頂鶴と白鳥に接してみよう・・

そんな、こんなで
種田山頭火も新田次郎も、ちょっとお休みさせていただいて
サロベツ原野を見に行った・・
3月の北海道へバイクで旅立ったのでした。

飲み屋のオヤジの一言が私の背中を強く押してしまった (@_@;)

まー しかし それから40年ほど経つが
今も旅の途中かも知れないナー (@_@;)

そんな事を今日はふと思い出してしまったのである。